900MHzまで使えるNanoVNAですが、300,600,900MHz付近の不安定さがあり、気になっていました。

気になっていたのは私だけではないらしく、800MHz迄のファームウェアがUPされていたので、入れ替えてみました。不安定にデータが飛ぶ部分がなくなり、スッキリです。

これは本体のCH0コネクタ端にて校正し、同軸ケーブル約1mを接続した状態です。当然ケーブルの長さ分位相回転しこのようになります。1m先のケーブル端でのインピーダンスを確認したい場合は、Electrical Delayを入れて位相補正するのですが、単位が解らず適当に値を入れて確認した所、どうやら単位はpsのようです。

同軸ロス分中心に寄りますが、ほぼオープンの位置ですので、この1mのケーブルを通してインピーダンスを確認できます。HF帯なら無くてもなんとかなりそうですが、V/UHF帯のインピーダンス整合は必要な機能ですね。


残念ですが 負荷方向のElectrical Delayは正常なのですが、送信機方向(値ではマイナスの方向)にElectrical Delayを入れると正常に補正できませんでした。逆方向もよく使うので是非使えるようにしてほしい….  ※1

※1 最新のファームウェアではマイナス方向へのディレイも可能になっています。(UP/DOWNレバーで値がリアルタイムに増減できればもっといいんだけど....)