アマチュア無線では必ずアンテナが必要なため、雷に関してはだれもが心配な事と思います。

アンテナは高く上げれば上げるほど、リスクが伴います。同軸ケーブルの中間に避雷器を挿入していれば大丈夫と思っている方も多いのでは?ないでしょうか?

避雷器は、同軸の中心導体と外部導体間が規定の電圧以上にならないようにするアレスターチップが内蔵されています。この電圧以上にならないと何も効果はありませんので、よく考えて使わなければなりません。

又、避雷器のGND側は、地中にアースしておかないと、同軸の外部導体側を雷が伝わり、雷を受けてしまいます。何度かアンテナに雷を受けた物を見たことがありますが、軽い誘導雷ならともかく、直雷を受けるとアンテナ、同軸ケーブル、機器は諦めた方がいいでしょう。

よくレピータの管理団体の方が、雷が近づくとリモートで電源を落とすと言うのを聞いたことがありますが、電源を落とした程度では、何の意味もないでしょう。少しでも機器を守りたいのでしたら、電灯線からの雷を考えてコンセントから電源を引き抜く、アンテナからの雷はアンテナコネクタを外して遠ざける。この2つが必要です。

但し、雷が鳴っている時にアンテナコネクタを外すのは非常に危険です。外したタイミングでアンテナ側同軸から人体を伝わり機器側同軸に流れれば、ゾッとします。雷の予想が出てれば予めアンテナコネクタを外し、遠くに遠ざけておきましょう。直雷はスタンガンとは電圧が桁違いですので、1mほど離しておいても放電する可能性は十分にあります。

避雷器は、気休め程度と考えておき、保険に入っておく等が有効だと思います。JARLのアンテナ保険が無くなったのは残念ですが…..